バレンタインデーといえば日本では、「女性から男性にチョコレートを贈る日」として認識している人が多いかもしれません。ですが、バレンタインデー発祥のヨーロッパでは「恋人たちが愛を誓う日」となっています。また、プレゼントはチョコレートではなく花やアクセサリーなどが定番になっており、男性が女性の贈るのが一般的だといいます。イタリアやフランスでは赤いバラを贈る風習もあり、チョコレートを贈るのは日本と韓国くらいです。
また、ヨーロッパではないアメリカや中国にもバレンタインデーがあり、いずれも男性から女性にギフトを贈るのが定番だとされます。日本でバレンタインデーにチョコレートを贈るようになったのは、約80年前にモロゾフが出した広告が始まりだとされています。外国人向けに「バレンタインデーにチョコレートを贈ろう」という趣旨のキャッチフレーズで、自社のチョコレートを宣伝したのです。広告を出した当時はそれほど大きなイベントにはなりませんでしたが、その後に別のチョコレートメーカーや百貨店などがこのアイデアに便乗してイベントや広告宣伝を行ったことで、今では2月の定番イベントとして全国に広まっています。
特に大きな広がりのきっかけとなったのが1970年代頃に子どもたちの間で流行した「女子が男子に告白する日」という流行で、この流れはその後の義理チョコ文化へと発展しました。1990年頃からは男性がお返しをするホワイトデーも登場し、今ではチョコレートメーカー以外の製菓メーカーもこの風習を大きな販売チャンスとして活用しています。バレンタインのことならこちら